「とりあえず、春都連れてかなきゃね」
「………兄貴、細いくせに筋肉質だからおもてぇんだよな」
春眞がぶつくさいいながら春都を背負う。
「ィィ運動になるょ」
「人事だと思って〜」
「人事だもん」
「ったく」
春眞は春都を運んで行った。
「なんか慣れてるんだな」
奏真が複雑な表情で言う。
「まね。あたしのまわりさ、あたし含めて皆酒癖悪いからさ」
当然の様に言う慧斗。
「その中には俺も…?」
「もちろん、入ってるよ。キスしまくるわ、おもいっきり押し倒すわ…」
「…面目ない。
…でも、べつに酔ってなくてもするし」
そういって奏真は、慧斗に食いつくようにキスをする。
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