台所にいくと、春都がビールを飲んでいた。
「どうしたの!?」
慧斗が仰天する。
「おっ、慧。一緒に飲もうぜ」
春都が口を開く。
缶ビールを手渡す。蓋をあけ一口飲んでから、もう一度聞く。
「ほんと、どうしたの?」
「あ〜、フラれた」
「まぢで!?仲よかったじゃんか」
「真央んち病院経営してるし、一人っこだから」
「どうゆうこと?」
「俺じゃ、結婚してやれないからさ」
「…そか」
二人は黙る。
そこに、瑛が入って来る。
「うおっ!!…何してんすか!?」
「やけ酒」
春都が答える。
「珍しいっすね」
「そ-か?」
「俺初めてみるっすもん」
「…瑛、春眞か奏真呼んできて」
ため息をつき、瑛に行かせる。
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