「こちらこそよろしくお願いします」
「…奏真。部屋を用意させるから、それまで慧斗さんのお相手を。
すまんが、仕事があるので、これで失礼する」
「…こちらこそ、お手数おかけします」
頭を下げる。
ボスが頷き、部屋をでていくと俺と女の二人きりになる。
「……名前、慧斗さんだっけ?」
「……ええ、呼び捨ててくれてかまいません」
おん…慧斗は微笑んだ。
「…そ。いくつ?」
「…十七歳です」
「…えっ!?同い年じゃん!学校は?」
「桜川高校…です」
「……うっそ。マジで…」
同い年で同じ学校とか…気付かなかったし…
「…慧斗…敬語要らない」
とりあえず、敬語は辞めてほしかった。
「…そう。ありがとう。
正直、普段敬語使わないから焦っちゃった」
慧斗はそういって舌をぺろりとだした。
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