『もしもし。慧斗ちゃん?』
未結が電話にでる。
「もしもし。未結ちゃん?…お願いがあるんだけど」
『なぁに?』
「今カラ言うのは春眞には内緒だょ?」
『ぅん』
「これから先、何があっても春眞の隣にいてあげて。
ほんとは、優しくて、弱いからね。一緒にいて、あげて欲しい。
大切な人だから、ずっと春眞のこと、想ってあげてね」
『ぅん。慧斗ちゃんと約束する。ずっと想い続けるょ』
「ありがと。…ちょっと家の事でばたつくけど、いつもどおりに待ってて」
『わかった。慧斗ちゃん、泣いてもィィよ』
「…え?」
『だって、悲しいんでしょう?』
「…な、んで?」
『春眞カラ夕兎サンのこと聞いたょ?泣いてもィィよ』
「ありがとう。そぉ言ってくれる人がいるってうれしいょ」
『私も慧斗ちゃんに負けないように強い人になるょ』
「あたし強くなんかないょ」
『強いよ。だから、慧斗ちゃんは慧斗ちゃんが選んだみちをいけばィィよ』
「……ぅん」
『……そうだょ。
じゃあね。これで切るからたくさん泣いてもィィよ』
未結が電話を切る。
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