俺様王子と秘密の時間



朝、はーちゃんたちに話した内容をあたしは思い出した。

“パンツ丸見え事件”だ。

うわわわぁ……。

コイツがあのこと覚えてる覚えてない関係なしに、今あんなこと話したら次なに言われるか……。



「してないよ……?勘違いじゃない?」


あたしは悟られないように平然を装おって言った。

でも………



「ふーん……」


王子は口の端をクッと吊り上げて笑った。


なによその反応は。

そして王子は芝生に手をついて隣に座るあたしの方へ身体を寄せた。



「オレ……」


あ……あれ?

もしかしてコイツ……。