ど、どーしたらいいの。
絶対……盗み聞きしたって思われるだろうし、しかも内容が内容だし、見つかったらあたしは何て言い訳したらいいのよ……。
アタフタしているあたしのことなんてお構い無しに、
「これからって時に、とんだくせ者だな」
と、扉の向こうに居る男がなんともダルそうに言ったその言葉にあたしはプチッときたのだ。
むっかあああああ――!
確かにコソコソと盗み聞きしていたあたしもあたしだけど、これには訳があって……って自分たちはどうなのよっ!
ココは学校よ?
何ヤってんのよおおおぉ。
って……ほんとにヤバい!
もおおおおおぉ、泣きそ。
ガチャッ――。
身体が強張っていくのを感じながら、あたしはギュッと瞼を閉じて見つかることを覚悟した
その時だった。


