俺様王子と秘密の時間



「だいたい、人のパンツ見といて色気ナイって酷いでしょっ!?」


そもそも、あたしに色気を求めないでよねぇ!




「ぶはっ……!なんだよソレ!お前、まじ笑える」

「シイのパンツは真っ白パンツ♪」

「シイ……白が悪いとは言わないよ。でも、何もナイとこでコケる?王子様の前で……そりゃ色気ナイって言われるわよ?」



へ………?

そこ笑うとこなの……?

羽鳥はお腹抱えて爆笑するし、コウちゃんは変な歌口ずさんでるし、はーちゃんまでクスクス笑うなんてええ。


なんかさ、酷いねぇとか、最低ーとか嘘でも慰めてくれたっていいじゃん。


ううううううぅ……。


あたしはひんやりと冷たい廊下の壁に寄りかかって、みんなの笑いが収まるのを待った。



アイツなんか大っ嫌い!

世界一キライッ―――!