「んなこと言われたら、余裕なくなるんだよ。煽んじゃねぇ……」 千秋の甘い香りと体温に身体が熱くなり頭がぼんやりとする……。 ギュッと締め付けるような千秋の腕に、ふにゃふにゃと力が抜けていってしまいそうだった。 あたしは千秋の胸にギュッと顔を埋めたまま、そっと口を開いた。 「……変わりたいって思ったの。暗くて地味なあたしは、いつも色んなことから逃げてきたの……。でも、もう逃げないもん……」 千秋の腕の中で視線を上げると、もう一度強く抱きしめてくれた。 ………そして。