千秋はあたしの顔を覗きこんで、そんな大胆なセリフを口にする。
トクン……トクン……。
頭の芯がぼやけてクラクラする。
「なあ?オレが欲しいんだろ?」
「……っ」
「オレから逃げられるとでも思ってんの?」
千秋の意地悪な言葉に胸が高鳴って、かぁあああとなって頬がじわじわと熱を持つのがわかった。
千秋は前もそんなこと言ってた。
あたしはいつもドキドキさせられて、そんな千秋に一生勝てない。
「いいよ……千秋になら……な、何されてもいいんもん……」
自分の口から出たそんな言葉に、とたんに恥ずかしくなって鼓動が走り出す。
あたしは耐えきれず目を伏せた。
その時、千秋の低い声が降ってきた。
「……そういうの、殺し文句っつぅんだよ」
「きゃ……っ」
長い腕が伸びてきて、甘い痺れが全身を駆け巡り、抱きしめられていることを知った。


