でも華やかにセッティングされたステージに千秋の姿がなかった。
や……やだ……。
千秋が居ない……。
今すぐ、会いたいのに。
「ただいま、ネクタイの色を選んで頂いてます!」
司会の人の声が響いて、ドクッとあたしの心が激しく波打った。
千秋……。
少しの期待と不安を胸に涙がこみ上げてきて、溢れ落ちた……。
焼けつくように胸が熱くなる。
「ネクタイの色が決まったようです!それでは早速、王子に登場して頂きましょう!!」
生徒会の男の子がマイクを握ってそう叫んだ。
直後。
「「「きゃああああああ!」」」
悲鳴のような歓声が沸く。


