「今さらって感じだよね……?」
同意を求めるあたしは間違っているんだと頭ではわかっている。
―――わかっていたのに。
それでもやっぱり気持ちは後ろ向きのままで前を向くことが出来ずにさ迷っている。
今さらあたしが千秋を好きだと言ったとしても千秋は何も応えてくれないんじゃないか……。
それが怖くてあたしは、
恋からも、
自分の気持ちからも逃げ出した。
眉を吊り上げたはーちゃんは、まん丸な瞳で真っ直ぐあたしを見据えた。
息を呑んだ、直後。
「あたしアンタのそういうところ、めちゃくちゃ嫌いだわ……!」
「……っ」
「あたしなんかあたしなんかって、なによそれっ?うじうじして、悲劇のヒロイン気取ってんの!?バッカじゃないの……!!」
はーちゃんは椅子から立ち上がり、何かが切れたみたいにあたしを一気にまくし立てた。


