俺様王子と秘密の時間



サイテーだ、あたし……。


まるで切り傷が出来たみたいにズキンズキン痛む胸を抱えたまま。

文化祭ビックイベントが体育館で開始されるとの放送が流れた。



「シイー?行かないの?」

すっかり終わりを告げたクレープ屋さん。

生徒達はみんな体育館へ向かい、静まり返った教室内であたしとはーちゃんだけが残っていた。



「……行かない」

「はぁ?なんでよ?」

「だって……」


あたしは、はーちゃんに千秋とのことを全て打ち明ける。


千秋はユリさんが好きなんだと、あたしが勝手に思いこんでいたこと。

そして千秋とのことはもう無かったことにして、忘れることにしたと。


勘違いだったことに気づいたけど、今さらどうすればいいかわからない。


だから、もう諦めるんだと。



黙って聞いていたはーちゃんの顔が険しい表情に変わっていった。