「そ。今日彼女の誕生日でさ」
横に居る春希さんの彼女がそれを聞いてポッと頬を赤らめた。
んな顔すんじゃねぇ。
だいたいてめぇの居る場所はユリのポジションだったんだよ。
冴えない女のてめぇが何でそこに居んだよ。
――ユリが可哀想だ。
「最近ユリに会わないんだけど、なんかあった?」
は……?
なんかあった?じゃねぇよ。
てめぇが元凶だってわかってねぇのか?
「……春くん、ユリって誰?」
「ん?ただの幼なじみだよ」
本気でぶん殴ってやりてぇ。
“ただの”ってなんだよ。
てめぇのこと好きすぎて苦しんでるユリがあんまりじゃねぇか糞ヤロー。
「冴えない女にかまけてないで、ユリのことなんとかしてやれ」
「えっ?ま……雅弥?」
わけわかんねぇみてぇな顔してんな。
空っぽの頭フル回転させて考えろよバカ。


