「ねえねえ、千秋も雅弥も部活はちゃんと頑張ってるの?」
オレと千秋の真ん中を歩くユリが、クリクリした瞳で覗きこんだ。
「やってるって」
身長が高いからバスケやったら?なんてユリが言い出したからだろうが。
「もうすぐ試合でしょー?見に行けないけど頑張ってねっ!千秋は期待されてるんだって?」
「別にそんなんじゃねぇよ」
上手いヤツなんかうじゃうじゃいんだよ。
千秋ばっか褒めんな。
オレだって最初は真面目にやってたよ。
身長も3センチ伸びた。
でもスポーツなんてやっぱりめんどくせぇよ。
どちらかというと絡み合うスポーツの方がオレは好きだ。
「二人は同じ高校行くの?」
「雅弥がオレと離れたくないって言うから仕方なく」
「バカじゃねぇの?それはお前だろ?」
いつも他愛のない会話で笑ってユリの笑顔を見るのが好きだった。


