――――――――……
「千秋ー!雅弥ー!」
毎日毎日、コイツはオレらの学校まで迎えにくる。
――藍原ユリ。
オレらの幼なじみ。
ぷっくりした頬に白い肌、腰まで真っ直ぐに伸びた黒い髪。
「つぅか雅弥、お前トイレでヤるのやめろよ」
ユリが待つ門まで歩く途中で、オレの隣に居る千秋が笑って言う。
「うるせぇ。ユリに余計なこと言うなよ?」
「だったらヤりまくってんなよ。15のうちからそんなんじゃ、やべぇよ雅弥」
こっぴどく振って泣かすてめぇよりマシだよ冷血王子が。
ガキの頃からオレとユリと千秋の三人で居るのなんて当たり前だった。
ユリは大学生になったんだから、いい加減中学生離れしろよ。
なんて思っても本心は反対だよ。
「おかえりなさぁい!」
ユリが笑うと胸がほころぶ。
それだけで充分だ。


