俺様王子と秘密の時間



「……もぉおおおーっ、羽鳥が離してくんないからだよぉ」


あたしはそう言ってベットの上に散らばった中身を拾い上げようと手を伸ばした。

数枚散らばったうちの一枚を手に取る。



「……見るなって!!」


羽鳥はそう叫んだ。

でもあたしはもう見てしまった。



「え……?」


その封筒の中身は写真だった。

写真を見た瞬間、胸がちぎれて粉々になってしまいそうだった。



学校の近くにある丘の上公園のベンチに座る二人の男女。

千秋があのユリという女性を抱きしめている写真。



「……なんで……?」


息が止まりそうだった。

全てが真っ白になった。

心臓をわしづかみにされた気分。


また悪魔の囁きが頭をかすめる。


『うん、忠告だよ。センパイが傷つく前にね』


その意味をやっと理解した。