羽鳥はソレを拾い上げるとあたしに手渡した。
封筒のようなモノ……。
「あっ!」
思い出した。
確かさっき涼くんがあたしのポケットに無理矢理突っ込んだんだ。
「なんだよ?ソレ」
「んー……」
「ラブレターか?ぷっ……」
テーブルの前で腰をおろすあたしを両足で挟むようにしてベットに座った。
ドキッ……としたけどもうすっかりいつもの羽鳥に戻っていたから安心した。
絶対、ロクなモノじゃない。
千秋だってそう言っていた。
さっきの千秋のことを思い出して、チクンッと胸が痛かった……。
助けてくれたのにあたしは何も言えなくて、ずぶ濡れのまま独りぼっちで帰っていった千秋。
「ラブレターなんてあり得ない」
あたしはグッと眉にシワを寄せて、悪魔から貰った封筒を睨んだ。


