「飲み物取ってくるからさっさと着替えろよ?」
「うん……」
気遣ってくれたんだ。
あたしが着替えるから。
「羽鳥?絶対見ないでね……?」
念のためにあたしはそう言うと、ドアの前で羽鳥が振り返った。
頭にタオルを乗せたまま、あたしを見て「ぷっ」と笑う。
「お前の幼児体型なんか見ても、オレ勃たねぇから」
な……ななななんてことを。
あたしの気にしてることを……。
今かなり下品なこと言ったよね?
超――サイテーっ!
一人でぷりぷり怒りながら素早く着替えると、水を含んで重くなった制服を叩きつけた。
ふいに顔を上げると本棚の中にある一冊のアルバムが目にとまる。
あたしは近寄ってそれを見ると“篠ヶ原中学校”と刻まれていた。


