俺様王子と秘密の時間



「ねえ、ココどこ?」


あたしはバイクから降りるとキーを引っこ抜く羽鳥に聞いた。



「オレん家だけど?」

「は……?」


羽鳥はあたしからヘルメットを取るとあっさりそう言った。


は……羽鳥ん家……?

なんでぇええ?



「あ、あたし帰るっ!」

「はぁ?バカじゃねぇの?風邪ひくだろ?」

「いいの!帰るの……!」


キュッとスカートを握りしめながら訴えると羽鳥は、ふぅーっとため息をついた。



「ったく。じゃあなんか着るもん貸してやるからそれ着て帰れよ」


あたしはコクンと頷くとマンションの中に入っていく羽鳥についていった。




エレベーターに乗りこむと羽鳥は“5”のボタンの押した。

雨音から逃れたせいかエレベーター内は気持ち悪いくらい静かだ。