そんな南センパイが【禁断の部屋】へ入る訳がないじゃないっ!
なんて思ったんだけど、気になって気になって……
あたしは全力疾走でココに来てしまい今に至るわけ。
教室の真ん中には長い机が置いてあり、黒板の前には教壇。
錆びた棚にはおそらくもう必要ないであろう資料がぎっしりつまっており、白いカーテンは薄汚れていた。
ココの教室は入ると奥にもうひとつ準備室として使われていた部屋がある。
「……んっ」
「そろそろ限界か?」
そこには今イケないことをしている人物が、2名。
ココに来たはいいんだけど、出るに出られないというかなんというか。
はぁーあっ……。
どうしたらいいの。
結局、肝心な南センパイは居なかったんだから、まあ安心と言えば安心なわけだ。
南センパイを見たなんて聞いたけどアレは女の子の勘違いってことか。
「やべぇ、我慢出来ねぇ」
え……?