挑発する台詞を吐かれても、千秋はポーカーフェイスを崩さない。
ペット……ってあたし!?
涼くんをキッと睨みつけると、すっとぼけるように首を傾げた。
あたし達にはもう雨なんて関係なかった。
今ここで逃げ出したら、涼くんはまた何か仕掛けてくるに違いない。
そんな予感がした。
あたしが口を開こうとした瞬間、
「舐められたもんだな。ちょっとイジメてやるか」
千秋が遮るように言った。
千秋はあたしの頭から手を離すと、すまし顔の涼くんを見て「フッ」と笑みをこぼした。
イジメるって……。
また殴ったりするの?
ダメだよぉ。
そんなことしたらこの悪魔はきっと、校内新聞に無茶苦茶書くよ……。
でも千秋は
「くだらねぇ恋愛ネタばっか撮ってる暇があんなら、“親父”に負けねぇくらいの写真撮ってみろよ?」


