同じくずぶ濡れになった涼くんはあたしと千秋の前まで来るとニコリと笑った。
そしてポケットから封筒のようなモノを取り出す。
「センパイ?僕、言ったよねぇ?“王子様にお似合いなのはお姫様”だって」
そう言ってあたしのスカートのポケットにその封筒のようなモノを突っ込んだ。
「ソレを見たらきっとわかるよ?僕の言っていたことが正しいんだってことがね」
涼くんはあたしから離れると、クスクスと笑った。
な……なに?
なにを入れたの?
やっぱりこの悪魔のすることは、全てわからない。
「成瀬川センパイってば、ダメだなぁー」
さっきまで固まっていたハズの涼くんは余裕の笑みで千秋に近づく。
「ペットはもっと、ご主人様に忠実になるようしつけなきゃ?」


