俺様王子と秘密の時間



――――――――……

ずっと俯いたままのあたしの話を、はーちゃんはただじっと聞いていてくれた。


話終えたあたしはスカートをキュッと強く握りしめたまま顔をあげることが出来ずにいた。



「バカな男……」

「えっ?」


ふいに顔をあげると、はーちゃんは頬杖をついたままあたしの顔を見た。



「暗すぎ?地味すぎ不気味すぎ?だったらなんだって言うのよ!それを理由に女に手をあげる男なんてクズよクズ」


すっかり汗をかいたグラスを手に取りアイスティーを一気に飲み干すはーちゃん。



「だってシイはシイだもん。あたしが男だったら“花子”を好きになってるよ?」


同情するわけでも哀れむわけでもなく優しく笑い飛ばしてくれた。


……ただ、それが嬉しかった。


ねぇ、はーちゃん。

もしあたしが男の子だったら絶対はーちゃんに恋をしていたと思うよ。

ちょっと強気で意地っ張りだけど、こんな風に優しいはーちゃんを好きになってるよ。