柔らかい感触がして、あたしは自分からキスをしたんだなってやっとわかった。
もうどっちの唇が熱いかなんてわからない。
心臓が壊れそうで身体が今にも溶けてしまいそうになる。
同じシャンプーを使ったハズなのに、千秋の香りはあたしの鼻をさす。
下手くそなあたしのキスを受け入れる千秋は、きっと心の中で笑っている気がした。
だって鼻と鼻がぶつかったんだもん。
……下手くそな証拠。
すぐに唇を外そうとしたけど、千秋の手があたしの頬を包んだ。
声を漏らしそうになったところで解放された。
ほんの数秒のキス。
「欲張り……バカ千秋……あたしにこんなことさせないでよ」
「やべぇ……」
自分からキスしたんだとわかったら噴出しそうなくらい熱くなって、千秋が何かを呟いていてもあたしには届いてなかった。
「抱きしめてぇから、変わってくんない?」
「へ……?」


