突然の訪問者を見てあたしはカチカチに凍りついてしまった……。 きゃああああ、なんて悲鳴をあげることすら出来ず。 思考回路停止状態だった。 「………お前なぁ」 その低い声に、手の中のしおりが滑り落ちた。 あたしはてっきり羽鳥とコウちゃんだと思っていた。 「な……ななななんでぇ?」 「ぷっ。なんだ?その格好」 なんで千秋が居るの? あたしは赤面して、ゆでタコみたいに真っ赤になってクラっときた。 「……こんにちは」 隣から顔を見せる佐久間くんは目のやり場に困る、といった表情。 もお、最悪。