……甘い吐息が漏れてしまう。

あたしの反応を見て、千秋は再び唇を塞ぐ。



「お前の舌……甘すぎ。苺の味すんだけど?」


さっきのストロベリーティーのせいだ……。

熱くとろけるようなキスをして唇を離し、ペロッと舌を出す千秋。



「お菓子みてぇだな?食っちまうぞ?」


顎を上げてそんな言葉で挑発されても口を開くことは出来ない。



あたし、学校のみんなの王子様と何してるの……?

もう意識が薄れてしまいそう。



「……や…だ…」


そしてあたしの反応を悩ましげな表情で見つめたあと、耳元で囁いた。





「オレに奪われたいの?」