荒い息を吐きながら……千秋は何度も何度もキスを落としてくる。



聞きたいことが頭に浮かんで……けれどそれは一瞬で消えてしまった。



「味見させろよ?」


千秋のシャンプーの匂いはあたしを誘惑していく。

まるで……猛毒でも仕込まれているみたいな危険な香り。



「ひゃっ……」


千秋の唇があたしの首筋におりてキャンディを舐めるみたいにペロリと舐めた。


変な声が出てしまう……。



「やべぇ……お前、可愛すぎ」


熱のこもった声で囁かれたせいで体温が上昇して、あたしはもうふにゃふにゃだった。


千秋はあたしの唇を親指で優しくなぞり、その手であたしの頬に触れる。

無意識のうちにギュッと目を閉じていた。


そして……千秋の手が太ももに触れた。