俺様王子と秘密の時間



え………?

ち……千秋、今なんて?


目をまん丸に開いて驚くあたしは酷いくらいにマヌケな顔をしているんだと思う。

千秋が口にした言葉にピクッと身体が反応してしまい……、それは驚きすぎてしまったせいなのかあたしはガチガチにフリーズしている。



「ち……あき?」


息をすることさえ忘れて動けないままでいるあたしに、千秋は手を伸ばした。

あたしの頭の後ろに手を回して髪の毛をくしゅくしゅと撫でるように触った。



「お前……オレにキス……しようとしたろ?」


まだ酔いが回ってる様子の千秋。



あ……あたし、さっきなにしようとした?

キスしようとしてたの?



「違っ……」


続きは言わせてもらえなかった。

千秋はあたしの頭に回した手をそのままグイッと自分の顔に引き寄せ、唇を重ねた。


否定する隙も与えてくれナイ。

なんてせっかちな王子様……。