俺様王子と秘密の時間



本当に一瞬の出来事だった。

千秋が起きたかと思ったら、あたしはもう千秋の上にいて。

きゃあああああ……なんて悲鳴をあげることも出来なかった。

はだけたバスローブから露になる胸板に顔を埋めるような体勢。


ち……千秋?



「………椎菜…会いたかった」


千秋の身体からふわりとボディソープの香りがした。

胸に顔を埋めているから、千秋の心臓の音が耳元で響いた。

そして千秋はあたしを起こしながら自分も起き上がり、胡座をかくようにしてあたしを自分の長い足で閉じ込める。


千秋はお酒が入っているせいか、目がウルウルしてトロンとしている。


「なぁ……椎菜」

「………なに?」


もう胸が爆発してしまいそう。

見れなくて、顔が熱くなって彼の目から視線を逸らした時、千秋は口を開いた。




「エッチしよっか?」