千秋にお兄さんがいたなんて。
兄弟だけあって目鼻立ちは千秋に似てるけど髪型はまるで違う。
黒い髪色にアレンジをきかせて、ヘア雑誌から出てきた感じの爽やかな人。
あたしは玄関からリビングまで案内され、ずっとキョロキョロしっぱなし。
「座って?」
「は……はい」
あたしはガチガチになりながらソファーに腰かけた。
なんなのコノ家……?
白を基調としたリビングはスッキリしていて物凄く綺麗で、大きく切り取られた窓に真っ白な長いソファーと猫足のテーブル。
フローリングはつやつやしてて滑ってしまいそう。
そして吹抜けを配した造りだ。
日中なら光が降り注ぎ最高なんだろうなぁ。
「椎菜ちゃん、紅茶でよかった?ストロベリーティー、アイツが買ってきたんだよ」
「え……?」
そう言って春希さんは微笑んだ。


