相変わらずその男女は唇を離してはくっつけての繰り返しだった。

けれど女の人を抱きしめる時に、男の顔が見えた。



う………嘘ぉおお!



「ねぇ……あれって」


はーちゃんも気づいていたようだった。

あたしは口を開けたまま閉じることが出来なかったんだ。



「は……羽鳥?」


男の正体は羽鳥だった。

さっきまであたしと話してて、用があるから帰ると言っていた。

用って……コレ?



「っ……ダメ」

「もう待てねぇよ……ユリ」

「雅弥……ちゃんと家で……あっ」


ワンピースを捲りあげて、その中に手を忍ばせる羽鳥とユリと呼ばれた女性。

物凄くエッチな雰囲気だった。



「アイツ、なにしてんのよっ!」


はーちゃんはビックリしつつも呆れていた様子。

あたしはただ何も言えなかった。