「うん」 紘伽は頷く。 「ちびが、世の中を綺麗にしてくれるってか」 大悟が笑う。 酔いもすっかり醒め、みんな笑ってる。 哀しきこと…… それは、一人一人が注意しない心。 哀しきこと…… 楽しんだ後の残骸。 少しの努力と、意識で世の中は良くなるのかもしれない。 朝の光に照らされて、そう思うのだった。