「あの-もし? よかったらあなたの名前をお聞かせくださいませんか?」 ぼーっとする千晶紀の顔を 不思議そうに沖田がのぞき込む。 千晶紀は絞り出すように声を出す。 なぜだか声をうまく出せなかった。 「私、ですか…? 私は千晶紀といいます。」 「千晶紀さん… とてもいい名前ですッ!」 沖田はさらに目を細めて笑う。 .