「どうしてだよ?」

「…」

「お前まーだ、あのケンカの事を根に持ってるのかよ?」

「帰ってって、言ってるでしょう?」

「いい加減にしろよ、お前!」

「アンタがいると!
 せっかく私が作った料理が、マズくなるんだよネェ」

「!?」

 茫然となるアキト。

「綾香!?」

「それって、言い過ぎだよッ!」

「何て事を!?」

 声を上げた香奈恵、美空、璃璃奈。

 しまった!

 私ったら何て暴言を!

 既に場は凍りついてしまっていた。

 アキトは何も言わず、サッサと帰ってしまう。

 私はみんなの視線浴びたまま、茫然と立ち尽くした。

 私ってば!

 何て事を!

 せっかくのパーティーが冷めたものになってしまった。