「来て。」 あたしはまだ返事してないのに 木場先輩はすぐに振り返って、 あたしに背中を見せて 歩き出す。 今に限ってテントには誰もいなくて、 何だか緊張しているあたしがいる。 木場先輩の穿いている 黒のズボンのポケットには 何かが入ってるみたいで 歩くたびにカサッと音がする。