「あたしはその不安、

部長の前で出してもいいと思うよ??」


「!?」




「萌先輩とあんなに親しくしないでー

って言って、

部長に抱きついちゃえば

けっこう楽になるかもよ??」



あたしは必死に首を振った。

モチロン横に。






そんな恥かしい事、

あたしができるわけ無い。

あたしが部長に抱きつく!?

無理無理無理無理ッッ//////


恥かしくて

やった後にも

あたしは絶対に何かしでかす。

絶対にそうだ!!

絶対タダでは済まされない気がする。

小泉 久実という人間を15年間

してきて思った事だ。




「嫉妬してる久実はかわいいよ♪」


って飛希は笑顔で言うけど……



「………嫉妬…って…??」


その後2人は固まったけど

大きな声で笑って

あたしの髪の毛をグシャグシャにした。


「やっぱ久実だわ!!」

って言って。


あたしは全然わかんない。




でもね、

あたし、


飛希と彩貴に言ったら

少し辛くなくなったんだよ。

その感謝に、

声が出ない換わりに、

あたしは大好きな2人に抱きついた。