「………。」


「………」



「ぁっ、……檜野くんっ!!」

「ん??」



「あのねっあんまり上手く言えないけど…

あたしは、

……部活してるときの檜野くんは

かっこいいと思うよ!!」





「…………。」




檜野くんはあたしをじっと見て、


緊張が解けたみたいにふっと笑って


「ありがとっ」


って笑った。



あたしは何だか嬉しくて、

「えへへっ」と笑って返した。



あたしと檜野くんはキーパーを

置いて体育館に入る。

もぅ少しで準備体操の時間で、

あたしは慌てて飛希と彩貴の所に行った。



「何してたの??」

「キーパー作ってたの」

「そーなんだありがとう」

「ありがとう」




「ありがとね」

「山本先輩!!」
「山本先輩!!」


「小泉はいい子ちゃんだねぇ~~」

「きゃぁ――っ」

あたしは山本先輩に頬を触られて

そのままグルグルを回された。