頭痛であたしは自分でも

さっき何を思ったのか

少し分からない。


本当に重症だ…。





飛希の手にはあたしのお弁当があって、

あぁ誘ってくれたんだ…。

って思った。




部長は誰と食べるのかな...

萌先輩かな...??

仲良く次の試合の話しながら

食べてるのかな??


仲良く……


笑い合って……




そぅ思ったら

また涙が出てきそうになって、

あたしは必死で涙を堪えた。


2人に心配させたらいけない。




その前に、

さっきの暗くて汚い感情を追い出さないと。


そしてあたしは必死に追い出させた。







「どうしたの…?」



普段では絶対に聞けない

飛希の優しい声、



あたしは、

飛希に抱きついて泣いた。



人前では泣きたくなかった。

何で泣いてるのか最後には訊かれて、

それを言うと

あたしは萌先輩に負けた事になるから。

自分の中では気にしないのに、

他人に負けてる。

っと思われるのが嫌だった。