彼は昔の事は気にするなと言ってくれた。



だけど気にしてしまう。


それなのに彼は謝らないでくれそう言った。


これ以上謝るのはやめよう。


彼は彼なりに辛いんだ…。


今は彼を笑顔にしてあげたい。


私はそう思った。


何故、そんな事を思ったのかは分からない。


なんでだろうね?笑



「おーい!葵!」


「へっ!?」



気づくと回りは明るくなっていた。


朝か…。


「メシできてるぞ?」


「はーい!」


今日から高校生。
しかも、あの時の男の子と同じ学校。


奇跡なのか、奇跡じゃないのかは分からない。



けど!
私は奇跡だと思うね。


同室になったのは親父の仕業だけどね?