「役立たずの中年二人」



8時に上がると祥太郎と光さんとグレンさんは近くのファミレスに入って待っていてくれた。



「何だと?」

「何やて?」



二人はあたしを睨む。



「だって〜、今回はグレンさんが誘導してくれたじゃない」

グレンさんは照れて笑う。

「まあ、確かに徹があの女の子のバリアを破った訳だけど…」

祥太郎は続ける。

「いつの間に彼女、作ったの?」



…彼女?グレンさんの?



「たまたま、とあるイベントで一緒になってさ。
その後食事に誘ったら話が合って…」

グレンさんは照れ臭い様子で話をする。

「さっき、メールしたからそろそろ来るはずなんだけど」

グレンさんはケータイを見つめた。