「美里。」 耳元で聞こえた。 忌々しくて恐ろしい声に目が覚める。 私、寝てたんだ…。 目を開けた先にはいつもの通り、アナタがいる。 …気持ち悪い…。 昨日の出来事のせいで、気持ち悪いと初めて感じた。 目をこすって、パチパチとまばたきして見直したが、やっぱり目の前にはアナタがいる。 まばたきしている間に目の前から消えていてくれたらいいのに。