水を流す音がして ドアが開く。 「かしてってゆったじゃん! はあー、ちっさい野郎だね。 あんた、モテないでしょ」 見た目は20歳そこそこ。 だけど制服を着ていたから 高校生だろうか・・・。 意味不明なやつに意味不明なことをゆわれた俺は 大人気なく反撃をした。 「はあ?てめーこそモテねえだろ? その濃い化粧と意図が見えない髪型! 親の顔が見てみたい――――」 そう言った瞬間、 彼女の顔が曇るのが分かった。