「今、何時かな……」 こんな事になるとは思ってなかった。 私……馬鹿だ。 「…っ……グスッ…」 目の前に広がる夜の海が涙でぼやけて見える。 もう、泣かないって決めたのに……。 自分が愚か過ぎて…。 一人で何も出来ないと実感させられた…。 「…馬鹿だ……っ…本当ッ…馬…鹿ッ…」 「この………馬鹿がっ!!」 ………え? この声は……。