あれ…?
保険証が入ったポーチがない…?


もしかして…屋敷に忘れた…?


嘘。こんな時にどうしよう…。
今更取りに行く訳に行かないし…。


仕方ないか……。


「あの…やっぱりいいです……ありがとうございました」


私はスーツケースを持ってホテルを後にした。


結局私は一人では何も出来ないの…?


こんな筈じゃなかったのに…。