暫くして男が部屋へ戻って来ると
私のおでこに冷えピタを貼ってくれる。


「つか…体調管理も出来ねーのか。熱ある事ぐらい自分で気付け」


呆れた顔をして電子体温計を私に差し出す。
私…熱あるの?本当に?


取り敢えず体温計を脇に挟んだ。
ここの所風邪を引いたりしなかったからかな、全然気付かなかった。


「環境が変わったからな…。身体が悲鳴上げてんだろ…」


苦笑いを浮かべて私を見る男…。


この人は…私の心配をしてくれるの?