「……結衣。ありがとうな」 そう言うと龍也さんは 出口へと向かって歩き始めた。 ありがとうって…何? それは……気持ちだけ… 受け取っておくって…事…? やっぱり…。 私じゃ…ダメなの…? だから…ありがとうしか…。 言ってくれないの…? 駐車場へ戻る二人の距離が とても遠くて……龍也さんの姿は…。 今まで見て来たどんな姿よりも…。 一番遠くに感じた…。