「…どんな…頼み…?」


「…着いて来て欲しい」


龍也さんは部屋を出て一階へ下りると
外へと出て車の助手席を開き車へと乗り込む。
私も後を追って車へ乗り込むと
海沿いを山へと向かって車を走らせる。


私達はほとんど会話がないまま
2時間程運転をしたのち
山をずっと上がって行った。


山…?
山って言っても何もない訳じゃないけど。


ある程度車で上へと上がると
大きな駐車場が出て来て
車を停止させた。