屋敷を出てすぐ
目の前には一台の車が停まっている。


見るからに高級そうな…外車。
ハンドルが左ハンドルだもん。


ドアが開き中から出て来たのは……。


裏経営者の…一樹さんだった…。


「結衣。行こうか」


え?
行こうかって…何?
どうして…裏経営者さんが…?


「……どういう事?」


「…龍也から聞いてない?」


龍也さん…?


何も…聞いてないけど…。


私、一人で行くって
ちゃんと伝えたよね…?