そして…私は……遊女だから…。 この五年間。 ずっと遊女として生きて来たから…。 だから…。 言えなかった…。 言い出せなかった…。 部屋へ入るとパタンとドアを閉めて おもいっきり泣いた。 これでもかってぐらい 久し振りに…沢山泣いた。 流した涙と一緒に あなたへの想いも流してしまおう。 そして私は私の道を 歩いて行かなきゃいけない。