「はぁ…今日は何だか気持ちが変…」 自室の等身鏡に映る自分の姿…。 綺麗に着飾ってメイクをしても… 何故か気分が乗らない…。 こんな事は初めて…。 これから仕事だって言うのに…。 何故…こんな気持ちなの。 遊女としての私に誇りを持ってる筈。 これから好きな仕事をしようとしているのに…。 浮かない気持ちなのは…どうして…? 自室から出ると 一階のホールへ続く大きな階段を 一段一段重い足取りで下りて行く。